TRAMPOLINE GIRL

ブーン系小説作者のサイト。雑記を中心に短編小説などもたまに書きます。

やれやれ、またドイツか、と僕は思った。

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ノルウェイの森(大嘘)

かの有名な村上春樹の「ノルウェイの森」、冒頭5行目の文章がタイトルとなっている今回ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 

 

どうでもいいけど村上春樹ってネタにされ過ぎだと思いませんか。

鼠3部作、ノルウェイダンス・ダンス・ダンス回転木馬スプートニクアフターダークを読んだだけですけど、言うほど嫌悪感を覚える事も無く。むしろ言い回しと比喩の独特な感じに惹かれた口です。文体とかテンポよくて好きだし。まぁ物語の中身がかなりふんわりとしている感じがするので、AかBかハッキリさせたいような人には勧められないけれど。

確かに特徴的過ぎて好き嫌いは分かれると思います。でもそんなに言うほどかなと思ってしまいます。多分信者の声の大きさと過大評価がウザがられているせいなんだと思いますけど。けれども読んでない人にネタにされるのもまた違うよなぁなんて思います。

 

やれやれ、僕は一つ大きなため息をついた。ベッドの上のラジオからはビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビー」が流れていた。「疲れたの? まさか500字書いたくらいで?」と僕は訊いた。「そうじゃない」もう一人の僕が答える。

 

思うにあれですね、代表作が「ノルウェイの森」っていうのがあれですよね。 セックス&やれやれが存分に詰まった、「ザ・村上春樹」とでも言える内容ですし。知らない人は最初に一番売れてるやつを手に取るだろうから、最初から濃厚な春樹成分を摂取しちゃうわけですよ。それはちょっとマズいですよね。薬の摂取にしても最初は低用量からなわけで。

というわけで最初の村上春樹はセックス&やれやれ要素が薄めの「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」のいずれかにしておくべきだと思います。その中でもオススメなのは「風の歌を聴け」ですかね。

 

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